アムステルダム 交換留学生のブログ

留学ってどんなこと? オランダってどんな国? まちづくりに興味あるかも! っていう人向けのブログ

40, 〜世界遺産のシンゲル運河〜

 

 

 

Hoi!

 

 

今回は世界遺産に登録されているアムステルダムシンゲル運河を紹介したいと思います。

 

 

 

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・オランダの世界遺産の数
・いつどこにできた?
・なぜ、どのように形成された?
・参考文献
・見てみて感じること

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オランダの世界遺産の数

 

オランダには10個の世界遺産があります。文化遺産が9つ、自然遺産が1つです。

 

今回紹介する「シンゲル運河」、もしくは「キンデルダイクの風車群」の二つがオランダでは最も有名なのではないでしょうか。

 

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世界遺産登録範囲の運河沿い

 

 

 いつどこにできた?

 

まさにオランダの首都、アムステルダムのど真ん中に位置しています。運河地区のことです。

 

世界遺産登録基準の10項目のうち(1), (2), (4)が認められ、2010年に登録されました*。

 

  (i)  人間の創造的才能を表す傑作
  (ii)  建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すもの
  (iv)  歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本

 

です。(抜粋**)

 

以下の地図に示されているところが世界遺産の範囲になります。

 

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青が世界遺産の範囲で黄色が緩衝エリア

 

 

なぜ、どのように形成された?

 

14世紀

 アムステル川の流れを変える工事。そしてその下流部の「ダム」にできたのがアムステルダム

 

15-16世紀

 土地の改良をしつつ漁業と貿易で発展。

 

17世紀

 オランダの黄金時代と呼ばれる時代。アムステルダムの発展に伴い、人口が増加。それに伴って家屋の需要が高まり、中心部の整備が開始。水の通りを良くするために運河が建設。

 

18世紀-現在

  幸運にも大戦による空襲の大きな被害を受けず。いくらか人の手が加わった地域があるものの、世界遺産登録範囲の高層ビルの建設や大規模な開発も制限。その結果、建設されたとき同様に街並みが保存***。

 

 具体的に言うと、多くの建物が国または市の遺産リストによって管理されており、建物のファサードのみならず内部でさえも、申請せずに勝手に修復するのは禁止されています****。

 

 それに加え、世界遺産地域内での広告やビジュアル的にインパクトを持つものを設置することも制限があります*。

 

 

見るべき場所

 

市内のほぼ全域が世界遺産としてカバーされているので、どこに行ってももちろん綺麗です。特に個人的にオススメなのは、夜景と運河クルーズです。

 

ライトアップされた煉瓦造りの家々と、それを反射する運河のコントラストは一見の価値ありです。

 

運河クルーズは日本語ガイドがあるものも多く、移りゆく景色を見ながら街の雰囲気を感じるにはもってこいです。

 

 

参考文献

*https://whc.unesco.org/en/list/1349/

**https://www.unesco.or.jp/activities/isan/decides/

***A Millennium of Amsterdam -A Spatial history of a Marvellous City-, Fred Feddes, 2019(5th version)

****運河クルーズの案内より

図1 Urban Economics Urban Development, Land Use and the Real Estate Market in Early Modern Amsterdam - Scientific Figure on ResearchGate. Available from: https://www.researchgate.net/figure/Boundary-of-UNESCO-World-Heritage-site-and-buffer-zone-Copyright-City-of-Amsterdam_fig1_266373233  [accessed 9 Jan, 2020]

 

 

見てみて感じること

 

初めて中心部に行ってこれを見たとき、「すごい、本当にキレイ…」と息をのむ美しさだったのを覚えています。夏には運河沿いにある花が咲いてさらに見応えがあり、一日いても飽きない美しさです。

 

また、ハールレムやユトレヒト、ライデンなど他の運河を持つ地方都市と比べてみると雰囲気や建物、運河の作りの違いが見えて面白いです。

 

具体的にどう違うかは是非一度行って見てみてください!

 

 

まとめ

 

都市計画シリーズ第二回目、シンゲル運河でした。

 

次はビジネス地区 Zuidasについて書きたいと思います!

 

それでは!

 

Dank u!

 

 

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