23, -オランダの社会構成-
Hoi!
授業がないのでアムステルダム中心駅のそばにある図書館で勉強しているkenです!
オランダに来てから「面白い!」と思った文化を中心に取り上げていましたが、ふと、オランダ社会全般についてあまり書いていなかったことに気づきました。
そこで今日は備忘録がてら、オランダの社会構成を様々な統計を用いて紹介していきたいと思います。
若干データが多く、面白くないかもしれませんが、オランダ社会について興味がある方はぜひ読んでみてください!
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・オランダの概観 ~国土/面積/首都/宗教~
・貿易 ~主要貿易相手国/輸出入産品~
・オランダに住む人々 ~人口と民族構成~
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・オランダの概観 ~国土/面積/首都/宗教~
☆国土
オランダはオランダ本土カリブ海の島々から構成されています。カリブ海に浮かぶ島々は、アルバ(Aruba)、キュラソー(Curacau)、セントマーチン(St Maartin)、ボネール諸島(the islands of Bonaire)、サバ(Saba)、セントユースタティウス(St Eustatius)です。
島々とオランダの歴史に簡単に。1636年からオランダの西インド会社がカリブ海の一部を領有し始め、1845年にオランダ領として6島が併合。第二次世界大戦後にはオランダ領アンティルという名前の下、自治権を獲得。しかし、1986年にアルバ島がアンティルから分離、2010年にはキュラソーとセントマーチンが分離した結果、解体へ。現在は各島が自治領もしくは自治体として存在。って感じだそうです。
ややこしいので詳しくは以下の参考文献を読んでください~~
オランダ領アンティル(オランダりょうアンティル)とは - コトバンク
☆面積
これらの島々も含めたオランダ領の面積はおよそ4.2万㎡で、およそ九州と同じくらいの面積(北海道の半分くらいの面積)になっています。日本と比べると、いかに小さいかがよくわかります。
☆首都
首都は私自身も住んでいるアムステルダムです。が、政治の中心はデン・ハーグに置かれています。国会議事堂(Binnenhof)や宮殿、各国の大使館、国連機関の一部である国際司法裁判所などなどはデン・ハーグに置かれています。
☆宗教
オランダに住んでいる人の統計を見てみると以下のようになっています。
イスラム教: 4.9%
ヒンズー教: 0.6%
仏教: 0.5%
無宗教/その他: 53.8%
大半は無宗教だということです。しかし、アムステルダムのような大都市だと無宗教の人が多い傾向がある一方、地方部とかだと大幅に異なる可能性もあります。あくまで、オランダを平均するとこのデータになるということを捉えてください。
・貿易 ~主要貿易相手国/輸出入産品~
☆主要貿易相手国
日本と中国・アメリカのように繋がりが見えてくるかなと思いチェックしてみました。
先ほどの外務省のサイトではこうなっています。
輸出相手国:ドイツ,ベルギー,英国,フランス,米国
輸入相手国:ドイツ,ベルギー,中国,米国,英国
違うサイトでは以下のようになっています。
輸出相手国:ドイツ,ベルギー(ルクセンブルク含む),英国,フランス,イタリア
輸入相手国:ドイツ,ベルギー,中国,米国,ロシア
https://oec.world/en/profile/country/nld/
当然ですが、オランダは両隣の国々を始め、EU域内の国々との関係が濃いようです。
見て分かるように、外務省のデータの輸入の3位に中国がつけています。地理的に離れたアジアにあるにも関わらず、中国の力強さ・存在感が大きいことが窺えます。
☆輸出入産品
いずれも金額ベースです。
i, 輸出産品
機械類(machines)、化学・医薬品(chemical products)、石油精製品(mineral products)、食料(food stuffs)の順で多くなっています。おそらく特徴的なのは化学・医薬品の輸出でしょうか。
ii, 輸入産品
機械類、石油精製品、化学・医薬品、運輸関連品目(transportation)という順番です。お隣ドイツから、車がたくさん輸入されているのではなかろうかと推測されます。
https://oec.world/en/profile/country/nld/
・オランダに住む人々 ~人口と民族構成~
☆人口
オランダの人口はおよそ1700万人です。アムステルダムにはおよそ82万人程度しか住んでいません。人口が東京に一極集中している日本と比べると、オランダでは各地方に人口が分散する傾向にあると言えるでしょう。このしくみに関してはまた後で詳しく取り上げます。
☆民族構成
民族の構成としては、およそ77%がゲルマン系オランダ人と言われています。移民として多いのは、トルコ、モロッコ、スリナムからの人々で、それぞれが2%程度占めています。2つめの統計を詳しく見てみると、先の3国にルーツを持つ人が40万人弱ずついることがわかります。
OEC - Netherlands (NLD) Exports, Imports, and Trade Partners
これは非常に複雑な過程を示しています。
スリナムは、かつてオランダの植民地でありました。スリナムの独立に際して、より良い暮らしを求めて移民がやってきたというわけです。
一方、トルコ・モロッコはオランダの植民地ではありませんでした。もともとは1960年代に、労働力不足解消のため受け入れられた労働者達だったのです。本来ならば帰国させられるはずだった労働者でした。しかし彼らが家族を呼び寄せた結果、図らずも数が増えてしまい今に至るのだそうです。
コラム:オランダの光と影/労働政策研究・研修機構(JILPT)
まとめ
書いていてとても面白かったですが、細かくなりすぎてしまうのでこの辺で!もっと詳しく知りたい方は各リンクからとんでみてください~
信頼できるような大きな機関のデータを持ってくるようにしました。ただ、データを過信しすぎないよう、読む際は批判的な眼差しで見てもらえると嬉しいです!
何かあればコメントでお願いします!
それでは!
Dank u!